♩どーんどーん♫タンタンタン♩シャーン
「今日はにぎやかだなぁ」と覗いてみると
歌に合わせて、打楽器遊びをしています。
「次の小太鼓やるひとは〜?」
「はーい!」
子ども達は打楽器が大好きです。
でも、「前に出てやるのはちょっと恥ずかしいなぁ」
しかし、勇気を出して「はーい!」
積極的に手を挙げられる子もいれば、もじもじしてしまう子も・・・
〇〇ちゃんは、いま心の中で葛藤しているのかな・・・
前に出ようか、このまま見ていようかと・・・
そこで、クラスの担任は声をかけます。
「〇〇ちゃん、やってみる?」
強制しないように・・葛藤を乗り越える為に背中を押してあげる。
そんなニュアンスでしょうか。
もちろん声をかけたからといって、すぐに前に出られる訳ではありません。
積極的に手を挙げて打楽器を演奏しているお友達を見て
「やろうかな〜 はずかしいな〜」
「できるかな〜 失敗したらどうしよう〜」
を心の中で繰り返しているのです。
これは子ども達にとって大切な時間。
大人が答えを出す事で育ってきた乳幼児期とは違い、
今は自分で答えを決める練習をしているのです。
「まだやらない?」
「じゃぁ もう一回見てみようか。次ならできるかな♪」
積極的に打楽器を演奏する子ども達の、楽しそうな笑顔の力を借りながら、
ルールを守る事と、失敗をとがめない事を保証しながら、
(ルールを破ったから叱る事と、 失敗をとがめない事を明確にしないと
子ども達が混乱・萎縮し、挑戦をためらってしまいます)
子ども達が自ら挑戦できる環境を整える事が、我々のお仕事。
でも、演奏に挑戦している園児達もたいしたものですが、
静かにいすに座って、順番を待っている園児達にも成長を感じます。
さて音楽の話
幼稚園では歌をたくさん歌い、ピアノに合わせてリズム遊び。
幼年消防クラブ鼓笛隊や、歌に乗って手遊び 指遊び・・・
音楽にふれる機会が豊富です。
哲学者プラトンは著書『国家』のなかで
音楽教育と体育教育を人間教育の根幹として重要視しました。
(『国家』は国家論というよりは、正義とは何かについて書いたものと言われている)
人格形成・成長の過程で、音楽教育の重要性はプラトンのみならず、
多くの人が指摘するところですが、残念ながら幼稚園を卒園してしまうと
音楽教育の機会割合は、だんだん減っていってしまいます。
貴重な幼稚園児という時間。
音楽教育を大切に・・・・・
といいながら、園児達の歌にこちらが感動をもらってりしています。
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